2015年3月26日木曜日

3/25/15 【図書館で書を教える】

先日、この学区域のアート・フェアで書を教えました。
 
【写生上手は書も得意?】
http://kokoronoartwork.blogspot.ca/2015/03/342015.html

今週は公立学校の春休みで、地元図書館からアクティビティーとして書を
教えて欲しいと依頼がありました。

この地域の図書館では、お子さん向けに折り紙と書を教えることが定番に
なってきました。
今回は、書のお手本をコピーする時に、色のシートを指定してシンボル
(漢字)とその意味が結びつきやすいように工夫しました。

火→赤

水→水色

ここからは、ある色を使った感じに(笑)

地→緑
風→黄色

世界→ピンク
平和→ピンク

愛→濃いピンク

 ペンとは違う毛筆の持ち方を説明中。


「こんなへんてこなシンボル(漢字)見たことない~」


最初に書いたのが火
「う~ん、この水はバランス取れているかな?」

 空気の代りに風という文字にしてみました。
 「地という字はふたつに分けられるよ。バランスは左が1/3で右が2/3」
 13画もある愛という文字。
10代の男子も、幼いお子さんも皆チャレンジしました。
お母さんと一緒に愛を描いています。

わざわざ図書館に電話して申しこんだだけあって、どのお子さんもやる気満々でした。

各自の名前をカナタナ書きすると、一生懸命練習していました。

またこのような機会に日本文化を教えられますように。


2015年3月19日木曜日

3/17/15 【地元図書館で折り紙教室】

地元の図書館から依頼されて折紙や書道のセッションを始めたのが2012年。

それから、図書館のお子さん向けのイベントに、12月のクリスマス、春休みのイースター、夏休みの楽しい行事などをテーマにした折紙を教えています。

 イースターのバニーとひよこの折り紙作品
これは私が作った見本

日本では幼稚園レベルの折り紙かな? 
折り紙が初めてのお子さんも多いので、簡単なものを選びました。

学童のクラスでしたが、兄弟連れで、年齢が大分下のお子さんも参加。
私が選んだ今回の健闘賞!ひよこの顔付きがちょっとシリアスです~

あまった時間で折紙の人気もの、兜を折りました。

折り紙作成現場は忙しい~
ヘリの部分に名前を書くのが流行!

お陰様で、好評につき、夏休みも図書館で折紙を教えることになりました。 どんなものを作ろうか、今から楽しみです。

2/12/15 【バンクーバー新報にアート・セラピー記事が掲載!】

バンクーバーで一番歴史が長い週刊日系紙、バンクーバー新報

この日系紙に私が臨床しているアート・セラピーの症例が紹介されました。

クライアントの作品写真を掲載して、実際のケースを紹介しています。

画像を載せるのに切り抜くのが難しくて、見難くなってしまってすみません。





この記事をご覧頂くことによって、表現芸術療法のひとつとしてのアート・
セラピーへの皆さんのご理解が深まることなりましたら本望です!

2015年3月12日木曜日

3/11/15 【P.A.C.E.プログラム】




私の住むカナダにはアスペルガー症候群、自閉症、学習障害、ADHDといった認知障害:物事を認知することが困難である障害対象の特別支援教育のコースがあります。

認知障害を持っていると、五感から得た情報を的確に判断したり、計画を立てるなどといった先を見据える事が著しく劣ったり不可能となるため生活に不自由を強いられることが多くなります。

ここBC州では、高校卒業後はカレッジなどの高等教育機関で有料の特別支援教育が受けられます。
    
学生が説明会のデコレーションを担当

今日は地元オカナガン・カレッジのP.A.C.E.プログラムの説明会に発達障害のクライアントと関わる心理療法家として参加してきました。

 P.A.C.E.とは、Preparing for Access to Careers and Education(就労と高等教育へ向かう準備)の略です。
どのようなプログラムかと言うと…
  
この証明書がもらえるプログラムは、教育的で、職業上の、また、個人の
能力開発のゴールを達成するために学生をサポートします。

学生が成功するための技術を習得することが教育的な焦点です。


職業については、適切な職場態度、職業認識と発展にフォーカスします。


全ての学生は、コミュニケーションやストレス対策、競争に対する技術を

習得する演習への参加を通して、自己啓発センスを磨きます。

学生は、コミュニティで職業リサーチと実習にも参加し、このプログラムは、

プログラム取得の単位数によって1~2年間で修了します。
 説明会で挨拶する学長

このプログラムに在籍中の学生がスピーチや学内案内を務め、習得した技術をぞんぶんに発揮している姿が印象的でした。
10年前に小学校でアート・セラピーをしていた時代に関わっていた特別支援の生徒のRちゃんに再会!

彼女も一緒にお絵かきした私のことを憶えていてくれました。

現在、高校三年生の彼女はこのプログラムへの進学を考えていると聞き、その成長ぶりに目を見張り、嬉しくなりました。
 
このプログラムに入るにはさまざまな入学基準をクリアする必要はありますが、
在籍している生徒の伸び伸びと自分のペースで学んでいる姿勢に、
このプログラムの良さが感じられました。




2015年3月5日木曜日

3/4/15 【写生上手は書も得意?】

私がアート・セラピーをしているBC州の学区域で、

『第12回アート・フェア』が開催されました。
 
学区域の小学4・5・6年生の中からアートが得意な生徒が数名選ばれ、 
各自が選んだワークショップを受講できる催しです。
 
私は第1回からJapanese Calligraphy:書の講師をしています。
1クール8名までの枠で生徒を4クール教えて9:00-14:00墨と筆で格闘しました
 
さまざまな質問が飛び交いました

技術は練習でうまくなっていくけれど、生まれ持った才能ってあるんだな~
って実感しました。
生徒たちは漢字(シンボル)と自分の名前を日本語で書けるようになって
大喜びでした。
 好きな文字を選んでもらったら、男子も「愛」を選んでいました~↑↓
 みんな初見でこれだけ描けちゃうだから素晴らしい!
 大筆、小筆、両方使いこなして作品制作していました~
参加した生徒たちは、初めての書道を墨絵のようにアートとして捉えて
描いてます。

最初から漢字は「字」として習っている私たちと違って、自分の目で見たようにシンボルを写生する感じ。

すごく上手な生徒に声掛けてみたら、全員、写生が好きで得意でした。

大いに納得~

他にもさまざまなアート作りのコーナーがありました。
 ライノを用いて巨大消しゴムの版画作品作り
 陶芸は大人も子どももハマること間違いなし!
 先住民族のビーズ細工に挑戦~
この学区域に居留地があるので、多数の先住民族の生徒が在籍。
文化継承は大切な使命として受け継がれています。

生徒たちにアート作りの喜びを体験してもらえる、このような催しが続いて
いきますように。