2013年12月22日日曜日

12/22/13【今期のガールズ・グループ】

The Mandella Projectは私の住んでいる町のユース:8-12歳、13-17歳のためのアクティビティーのプログラムなどを運営しています。
The Mandella Project:www.youthpartners.ca
私が担当しているのは毎木曜日の放課後のArt Explosion:芸術は爆発!のクラス。
8-12歳の女児のグループ・アート・セラピーをしています。


今週で秋期のクラスが終了したので、クラスでの写真をアップしてみます。
 
 変装したりロッカーに入りたい気持ちって分かる気がします。
 今期の生徒たちはお絵かきが大好き。しかも大きく描きたい~
 二人で仕上げた作品に、私は折紙でコラボしています。
 折紙作品の中でも食べ物のテーマが人気。これはハンバーガー
 みんなで描いた絵と共に撮影~
 タトゥーに憧れる子が多く、ボディーや顔に描くのが楽しい!
 掌に描くのもいいよね~
 私と一緒に町を作りたいと描いた大作。私は折紙作品でも参加
クリスマス時期もコートの下は袖なし!カナダの子は寒さに強い

無邪気そうに見える笑顔の下に、さまざまな気持ちを抱えている少女たち。
中には深刻な状況下にあって、不安や緊張が絶えないことも。

そんな彼女たちが自由に遊んだり、創作でき、このグループという小さな社会でどのように成長していくのかが楽しみです。
 

2013年12月14日土曜日

12/13/13【移民のための英語クラスでのアート・セラピー】

私が住むBC州の内陸部には数校のキャンパスを構えるOC: オカナガン・カレッジという教育機関があります。私は2009年よりOCで、一般向け、また、教育アシスタント養成コースでのアート・セラピーの講師を務めています。

今回は移民のための英語クラスでのアート・セラピーを依頼されました。1993年に渡加した時、私も第二外国語としての英語クラスを取っていたので、とても懐かしい気持ちに。

このクラスでは他国からカナダに移民してきた人々が英語を学んでいます。年齢層は20代~70代と広く、英語のレベルもさまざま。
3年前にカナダに降り立った人から1960年代に移民した人も!

ペアでお互いが相手になりきって紹介するエクササイズや、
感情を絵やジェスチャーで表現して当てるゲームをして盛り上がりました。
今の自分の感情を表現したらどんな顔になる?描いてみよう!
ストレスを和らげようと人はさまざまな感覚を用います。あなたの方法は8つのカテゴリーのどれに当てはまるでしょうか?

今回のハイライトは、カナダ移民として未来にどんな希望を叶えていきたいか。グループ毎にアート作りしました。 
イスラエルやウクレニア、日本からと多文化要素のあるアート作り
 ポンポンやレースなどを用いて繊細にイメージを表現
 このグループは紙を四等分して各々のスペースに自己表現
 お子さんも参加して折紙や切り紙で過去から未来までを表現
それぞれのグループのイメージを並べてみると、こんなに感じに
お子さんと一緒の先生(右下)と生徒さんとの集合写真
この後、今日の感想を記して頂き、私が渡加して英語ができなかった時に感じた気持ちと、そこからの旅立ちの自作の詩を朗読して閉会しました。
今日は特別にお茶菓子の持ち寄りをしていて、クラスの後で様々な国のお味を堪能しました。
クラスに日本人の生徒さんが数名いるからか、巻寿司もありました!

多文化の国、北米で暮らす人たちへのアート・セラピーはとても遣り甲斐を感じました。またこのような機会が訪れますように。


2013年11月28日木曜日

11/27/13 【フェルト作りの研修会へ】

北米では、未就学児(場所によっては就学後も可)のお子さんを預かる機関は、デイ・ケアと呼ばれています。

デイ・ケアを運営、また、そこに就労するこの地域の人は、Shuswap Children’s Assoc.Child Care Resource & Referralという協会で、定期的に研修を受け専門知識・技術の向上を計っています。
私はこの協会に所属していませんが、ここの研修内容にいつも興味津々。今回は余席ありとのことで、11月26日の研修会に参加してきました。
フェルト研修会のイントラの作品。ロゴマークといい、色使い、ウールの風合いといい、お子さんの協会にぴったり!

今回はこの研修会では、3つのステーションが設営されていて、
3通りのフェルト作りを体験しました。
 第1のステーションはニードル・ワーク

今日はリンゴを作ってみましょう~
ウールのバッティング:battingという状態のものを丸め、専用鍼でスポンジにブスブス刺して固めていきます。

イントラ「この鍼は先が鋭く、羊毛が引っかかるしくみになっているので、誤って指を刺してしまうととっても痛いです。血が出ますよ」

参加者「は~い」

気を付けて鍼を使っていたにも関わらず、怪我人の第一号は私でした
バンドエイドを貼って作業を続行。ブスブスと鍼を刺して形を作っていく行程は単純作業なのですが、感触にハマります。
私のリンゴは♡の形に葉っぱを付けてみました~
第2のステーションは何とトイレ!
ここでウェット・フェルテッド・ソープの作成をします。
各自に面取りをした石鹸1/2個とウールのパックが渡されました。
ウールで石鹸をキツく巻いていきます。これが難しい。
 上記ができたら熱いお湯を掛け、袋に入れてよくモミモミする。
 
 この熱湯→モミモミでフェルトを縮ませ石鹸にフィットさせる工程
 更にお湯を掛け、ざるに入れたプチプチシートの上でゴシゴシ
最後に冷水の入ったボールに石鹸を浸し、取りだしたら出来上がり!
私のはこんな感じになりました~
  第3のステーションはウェット・フェルテッド・ストーン作り
中に入れる石の大きさより長めにまずは縦糸を置きます。

そして、横糸をクロスして置き、端から石をキツく包んでいきます

 包んだ最後のあたりを解けないように専用鍼で刺して留めます
 こんな感じになりました。
一度熱湯にくぐらせ掌を行ったり来たりさせます。熱いジャガイモを持たないように運んでいるかのようなので、ホット・ポテト・テクニックと呼んでいました。
仕上げにレジ袋に入れてよくモミモミします

 できあがったら一晩乾かします。私のは下段右から三番目です。

この後、シルクシフォンのスカーフにフェルトをあしらうNuno Felt Technique:羊毛を布状に作成する日本生まれの技術のデモ


そして、気泡のある野菜用ジプロック・バッグ使用の簡単フェルト作りのデモがありました。

昨年、アート・セラピーのワークショップ参加時にフェルト作りも効果があると分かり、初心者キットを購入しました。
これを機会にフェルト作りもしたくなりました。

2013年11月16日土曜日

11/15/13【Art Explosion:芸術は爆発!】8-12歳の女子のアート・セラピーのグループ

The Mandella Projectは、私の住んでいる町のユース:8-12歳&13-17歳のための放課後のアクティビティーのプログラムなどを運営しています。

The Mandella Project:www.youthpartners.ca

私の担当は毎週木曜のArt Explosion:芸術は爆発!:8-12歳の女子のアート・セラピーのグループ。
 
私はこのマンデラ・プルジェクトで夏のアート・キャンプを含めて4年余ほど講師を担当しています。


パンフレットにあるこのArt Explosionの説明は以下の通りです。

A few of the reasons ART has value for you/your child
アートがあなたとあなたの子どもにとって価値がある理由は


►learning to think creatively, with an open mind
オープン・マインドで創造的に考えることを学べる。

►practicing problem-solving skills, critical-thinking skills, and art-making skills
問題解決法や批評的な考え方、アート制作の技術が学べる。

►discovering that there is more than one right answer, multiple points of view
一つ以上の正しい答え、幾つもの見方があることを発見できる。

►learning to collaborate with others
他者との共同作業の仕方を学べる。

►introducing to cultures from around the world
世界中からの文化を紹介してもらえる。

►Even with physical, emotional or learning challenges, can experience success in the arts
身体的、感情的、また、挑戦することを学ぶことでアート制作の成功体験ができる。

►Arts build confidence - there is not just one right way to make art, therefore everyone can feel pride in his or her original artistic creations
アート制作によって自信が持てるようになる。
アート制作はたった一つの正しいやり方があるわけではないので、自分なりのアート作品を誇りに感じられる。

私のクラスでは上記の方針が満たされるようなクラスを目指しています。

 このドアが異次元への入り口!
 中に入ってみると
 廊下には子供たちが描いた宇宙空間の壁画が
流行のブランド:DCのシャツにパンツをずり下げた着方のイラスト
 奥にはゲーム・コーナー
  部屋に入るとキッチンと、ペイントしたカウンターが
カウチは子どもたちのお気に入りの場所。コーヒー・テーブルに見えるのは衣裳箱で、仮装の服や靴などが入っています
子どもたちが作成した絵が掛かっています~

この部屋で子どもたちのいろいろな気持ちがアートやドラマ、詩、音楽やダンスなどを通して表現され、成長していきます。

たくさんの子どもたちが大きくなっていくのを見守ってきたこの部屋。私にとっては、とても愛おしい空間です。